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『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』レビュー

待ちに待った続編でした。前作『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』がめちゃくちゃ面白くて続編が発表されたときはそれはもう喜んだものです。果たして今作の内容はどうだったのか、本編をクリアしてちょっと時間が空きましたが『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』レビューです。

前作と完全な続きものになっているのでどうしても1と比較してしまいますが、ダンガンロンパ1をストーリー50点システム50点で100点とすると今作はストーリー50点システム20点というのが自分の感想。このゲームは減点法で評価したくないと前作レビューでも書きましたけれどもどうしても減点せざるを得ないです。決してつまらなかったわけでもないのですが遊びづらいところが多かったからです。まずはその点について詳しく。そもそもダンガンロンパシリーズの特徴は推理ゲームにアクションゲームを持ち込んだことにあります。ただ今作ではそれがちょっと過剰になってしまった感が強いという印象を受けました。単純に選択肢を選んでいくだけでなくパズルゲームのようなものやアクションゲームのようなものがあったりしてそれはそれでゲームを退屈させない良い要素だとは思うのですが、ひとつひとつのゲームがはっきり言って面白くないのでめんどくさいものをやらされているという気持ちが大きかったです。前作に無い新たな要素をというのは誰もが考えることで新しい遊びをいれるのは当然だとは思うんですけれども、それが逆効果だったんじゃないかなという気がしました。これがむしろいいというファンもいるとは思いますがぼくがダンガンロンパに求めていたのはめんどくさいミニゲームのオンパレードじゃありませんでした。

ゲームの2作目というのは前作で遊びづらかったシステムが改良されて操作や遊び方が快適になる代わりにストーリーは1作目を遊んだときほどの驚きがないというのがよくあるパターンです。しかしスーパーダンガンロンパ2はその真逆を行くゲームでした。1作目のストーリーがとにかく衝撃的だったので、正直もうアレを超える驚きはないだろうなと思って舐めてかかっていたら2も負けず劣らずぶっ飛んだストーリーが非常に楽しかったです。先ほど書いた通りゲーム部分はイマイチでしたが、想定していたハードルをはるかに超えるシナリオが自分の中でこのゲームの評価を高いままにとどめておくには十分なプラス要素でした。シナリオやキャラクター設定に細かいところで不満がないとは言いませんが「ああやっぱりいつものダンガンロンパだった」と満足できるクオリティだったのでこれ以上は求めません。悔しいですけど最後までどうなるかまったく想像がつかずドキドキしながら遊んでいたのでとても面白かったです。

最初はこれ全然前作とストーリー関係ないんじゃないのって思っていたらがっつり関係してるどころか前作未プレイのプレイヤーお断りみたいな作りになっているので、1をプレイしていない人にはまったくオススメできません。ただ、1も廉価版が出ていて安いですし2作まとめて遊ぶ価値は十分あるのでPSPを持っているなら一度遊んで損はないゲームだと思います。製作スタッフの尖ったセンスが爆発しているイカレたゲームですのでキャラクターやストーリーが気になった方はぜひ遊んでみてはいかが。

最後に、どうしても書いておかなくてはならないのが名作(迷作)アドベンチャーゲームシルバー事件(以下シルバー)』とその続編『花と太陽と雨と(以下FSR)』について。シルバーとFSRてなんじゃという人はググっていただいて、前作1もそうなのですがダンガンロンパ2、この2作の影響を大きく受けたゲームです。ゲームの雰囲気もストーリーも全然違いますけれども「なんかシルバーっぽい。FSRっぽい」という要素がそこかしこに散りばめられています。実際製作者の方が影響を受けたというのはインタビューなどでも公言されてはいますし、参加しているスタッフは音楽とアートワークに関してはそもそも昔シルバーとFSRを作った本人たちだったりします。ぼくはシルバーとFSRの大ファンなのでそちらのほうに新作などの展開が無いのが残念なのですが、『ダンガンロンパ』というメーカーも全く違うゲームで多少なりともその遺伝子が引き継がれているということが嬉しいと思っています。スタッフもバラバラに散ってしまって『シルバー』続編発売の願いは叶わないかもしれませんがこういったところで銀の欠片を見つけることができるのもまた楽しいことです。